ラジオ体操の効用に関すること

2019.07.21

Q)ラジオ体操カードに押す、ラタ坊のスタンプを購入したいのですが、販売はそちらでしていますか。

A)
ラジオ体操にご関心をお持ちいただきありがとうございます。

ラタ坊のスタンプは市販されておりません。
ラジオ体操の普及にご協力いただいている(一財)簡易保険加入者協会が過去に制作して、全国のラジオ体操会にお配りしております。
在庫の有無につきまして、同協会 公益事業部ラジオ体操担当 電話 03-6268-8835 まで、おたずねくださるようお願いします。

回答:事務局


2018.07.17

Q)音楽を取り入れた体育について調べています。ラジオ体操に音楽をつけたのはなぜですか?またあの曲調の音楽にしたのはなぜですか?

A)
ラジオ体操にご関心をお持ちいただきありがとうございます。

いただいたご質問について、回答します。

①ラジオ体操に音楽を付けたのは、参考とした米国メトロポリタン生命のラジオ体操がピアノ伴奏で放送されていたことに範を取ったものと思われます。1928年(昭和3年)にラジオ体操を制定する際、「体操考案委員が体操の運動と伴奏曲をつくるため、会合を重ねた」と記録 にあるので、音楽付きが前提となっていたと考えられます。特に、ラジオを通じて号令をかけるため、制定時の方針の一つが「リズムに合わせて、愉快にできるもの」というものでした。

②現在のラジオ体操第1を1951年(昭和26年)に制定する際、1946年(昭和21年)に作られた新しいラジオ体操がすぐに廃止されたことの反省として、運動と伴奏曲の関係について「曲というものは一般大衆に対して影響を与えると思うので、ある程度の犠牲を払っても大衆の好みに合うような曲を作る」といった意見が制定員会の委員から出されており、体操と伴奏曲の一致などに注意して制作したようです。

回答:事務局


2017.08.21

Q)私も、小学校のころから何の疑問も無く現在も行って来ました。現在も会社で行っています50数年。しかし、いろいろ話を聞くと学校でも行わないところもあると聞いています。当然夏休みの間の体操も無いところもあるみたいですが、やはり体操の意義がわからなくなっているような気がして質問しました。最初の意義は何だったのでしょうか?やって行くべきではと思っていますが

A)
ラジオ体操に関心をお持ちいただきありがとうございます。ラジオ体操は、国民の健康増進を目的として昭和3年(1928年)に制定されたものですが、その目的は現在のラジオ体操においても変わっておりません。

現在のラジオ体操を制定するに際しての基本方針として、

①簡単、容易で誰にでもできるもの
②どこでもすぐやれるもの
③調子がよくて、気持ちがよいもの

という方針が定められました。現在のラジオ体操が全国に普及していった背景には、ラジオ体操が①から③の方針に沿って作られているからだとも言えます。

近年、ご当地体操など様々な体操が考案されていますが、ラジオ体操の普遍性と専門性が見直され、全国各地の自治体、企業等からラジオ体操指導の要請が多数当連盟にもきている状況です。

今後とも、健康維持・増進のため、「いつでも どこでも」できるラジオ体操を続けていただければ幸いです。

回答:事務局


2017.06.06

Q)座った状態でのラジオ体操は立った状態のラジオ体操と同じような効果を得ることができますか。

A)
いつもラジオ体操をご愛顧いただきましてありがとうございます。

座って行う体操は、立って行う体操に比べ、脚への負担が少ない分、脚の筋力を強くするなどの効果は得られません。しかし全身へのまんべんない運動刺激で血液の流れを良くし、内臓への働きかけも活発にします。

また柔軟性や協調性が高まり、日々の生活や仕事での動作を楽に安全にしてくれます。

今後とも、ラジオ体操をよろしくお願いいたします。

回答:事務局


2017.01.15

Q)平成16年のラジオ体操が学校で行われている状況調査を拝見しました。賛否両論、現場で行われる行われないも様々だなぁと感じました。そこで気になったのですが、そもそも学校でラジオ体操が行われるようになったきっかけはあるのですか?また、ラジオ体操は学校において体育や運動会など、運動前の子供たちにどんな効果が期待されるのでしょうか?

A)
ラジオ体操にご関心を持っていただきありがとうございます。書物によりますと、ラジオ体操は制定後早い段階から学校教育の中でも取り入れられていたとあります。ラジオ体操は、全身運動として作られており、合理的な身体育成につながります。朝の全身運動は脳や中枢神経の働きをよくし、子どもの集中力や行動の安定性にも役立つます。より良い生活習慣の確保や身体育成、姿勢の保持、準備運動による身体の怪我等の防止、整理運動による健康保持等にも役立ちますので、子どもの育成のためには学校において行うと、教員のもとで継続的にでき、また、みんなで楽しく、正しい体操ができるようになって効果的であると考えます。そのためには、正しいラジオ体操の指導ができる教員等の育成が重要であり、ラジオ体操を普及推進する関係団体等は講習会等通じて育成に努めているところです。また、子どもさんの夏休みのラジオ体操会への参加により、世代間を超えたコミュニケーションが図られたり、地域との連携も図られると考えます。

回答:事務局


2016.03.19

Q)先日地元に、体操のお姉さんが、ラジオ体操の指導に来てくださった際に、「呼吸を止めないように」と何回もおっしゃって見えましたが、どのような効果があるのでしょうか。又どのようにすれば、呼吸を止めないで体操を行うことができますか。

A)
運動には、有酸素運動と無酸素運動があります。
有酸素運動は、ラジオ体操をはじめとする健康体操が上げられ、呼吸をすることによって代謝がよくなり脂肪が燃焼します。
無酸素運動は、100メートル競走のように呼吸を止めて全力で負荷を掛けることから脈拍や血圧が上がります。

代謝をよくするため、ラジオ体操の各運動を呼吸を止めずに行ってください。
例えば、ラジオ体操の第1の1番目の運動「伸びの運動」は、息を大きく吸いながら腕を前から振り上げ、息を吐きながら腕を横からゆっくり下します。
また、6番目の運動「体を前後に曲げる運動」は、前下に3回弾みをつけて曲げる際に息を吐きながら行い、上体を起こして息を吸って、両手を腰に当て、吐きながら体を後ろに反らせます。
9番目の運動「体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動」は、息を吐きながら上体を左下に向け、弾みを付けながら2回深く曲げ、上体を起こして正面を向き、息を吸いながら腕を斜め下に開いて旨を反らせます。
13番目の運動は「深呼吸」で、これは言わずもがなですが、腕を前から上げながら大きく息を吸い、息を吐きながら両腕を横から下します。

このように、呼吸をするポイントを押さえながら行っていただくとよいでしょう。

回答:事務局


2016.02.22

Q)こんな本が出版されました。 【ラジオ体操は65歳以上には向かない 】戸田佳孝著・太田出版 私は65歳で退職していこう現在71歳まで毎日欠かさず続けています。 どういうことでしょうか? かなりショックです。

A)
ご承知のとおりラジオ体操は、昭和3年に制定されて以降、現在まで約90年近く続いておりまして、これまでも65歳以上の数多くのご高齢の方々が実践されてきました。

この方々がラジオ体操を実践する中で支障を来すようであったなら、これほどの長期間にわたっての普及・継続はなかったものと考えます。

ラジオ体操の基本方針は、「いつでも、どこでも、だれでも」が手軽にできる健康体操であって、誰からも強制されずに行えるところがよく、体の各部分を万遍なく動かせ、行った後で気持ちがよいものを、との方針に基づいてつくられていることから、これほど多くの国民に親しまれたことが定着の要因と思われます。

人が100人おれば100様あって、このたびの「高齢者の方々にはラジオ体操は向いていない。」との説を唱える方がおられても何ら不思議ではありませんし、このご指摘を謳い文句にしての販売戦略なのかもしれません。

そのご指摘を信じるか、信じないかは、それぞれ個々人に委ねられておりますので、疑問を感じるようであれば著者やあるいは、出版社に直接お尋ねいただくのが一番のような気がします。

回答:事務局


2010.08.30

Q)ラジオ体操は健康上、どんな効果があるのでしょうか?

A)
ラジオ体操は、人間の体をまんべんなく動かすために必要な運動を組み合わせてつくられています。
しかも、健康な人なら負荷も少なく、だれでも手軽にできる体操です。
これを毎日続けることで、加齢や生活の偏りなどが主な原因となる体のきしみを取り除き、人間本来がもっている機能をもとの状態に戻し、維持する効果があります。

事実、ラジオ体操会に毎日参加するようになった人の多くから、風邪をひきにくくなったという話も聞きます。
ほかにも血圧や血糖値が下がった、坐骨神経痛やギックリ腰の症状が軽くなったという声を聞きますが、実はラジオ体操がこれらの症状を改善させたのではなく、ラジオ体操を継続することで体全体の血流がよくなり、筋肉に弾力性ができ、その結果、症状が緩和されたと考えるほうが正しいのです。
つまりラジオ体操は、漢方薬のようにじわじわと体のなかに染み込み、もとの健全な状態に戻す働きをしたのです。決して即効性があるものではありません。

平成十二年に日本体育大学の浅岡直美さんが「ラジオ体操についての一考察」というテーマで調査し、まとめた論文には、ラジオ体操(第一・第二)の効果について「十三種類の運動によって全身を動かし、ふだんの生活では使用しない筋肉や関節、骨に影響を与える。
特に筋肉や関節を十分動かすことによって柔軟性の向上、血行増進からの肩こり、腰痛の予防・回復を期待することができる。
また、骨に刺激を与えることによって骨の成長・活性化を促し骨密度低下の予防・回復も期待することができる」と、述べられています。

回答:事務局


2010.08.29

Q)子どもにとってラジオ体操は、準備体操と整理体操、どちらに適しているのでしょうか?

A)
準備体操は、全身をくまなく刺激し縮んだ筋肉を伸ばし血行を促して、運動による障害の予防やこれから行う強度の高い運動(主運動)の効果を高めるための運動です。 一方、整理体操は、激しく使った筋肉に疲労がたまるのを防ぎ、その手入れをするために行う運動です。 ラジオ体操第一、第二はすべての筋肉を動かす運動なので、子どもたちには準備体操として行わせるのがいいと思われます。 また、例えば運動会の前後に、心の準備をするために行う、あるいは競技終了後に後片づけをする前の区切りとして行うなど、儀式的な行い方も大いに考えられるのではないでしょうか。 なお、みんなの体操は、末端に血液が行き届かなかったり筋肉が衰えたりすることへの予防策としてつくられたものなので、その心配のない発育期の子どもにはラジオ体操第一、第二をおすすめします。


2010.08.25

Q)みんなの体操は、どのような方に効果があるのですか?

A)
みんなの体操は、全身を動かすことに配慮し、年とともに衰える部分を補うことを考えた構成となっています。
全身の、特に委縮しがちな筋肉を伸展させ、リラックスしながら血行促進を図り、ストレスの解消にも効果があります。
「みんなの体操はストレッチ体操を中心とした全身体操で、長時間デスクワークをする人、受験生、コンピュータを長時間扱う人などの慢性疲労の解消に、また脛肩腕症候群の治療としての運動療法にも利用できる」という整形外科のお医者さんもいます。

回答:事務局


2010.08.25

Q)ラジオ体操を含めて、一日どれくらい運動するのが、健康にはよいのでしょうか? また、ダイエット効果はあるのですか?

A)
年齢、体力など個人差がかなりありますから、健康維持のための運動量を厳密に規定することはできませんが、運動の目安としては「体に気持ちのいい疲れが残る程度」です。
一生懸命やりすぎて次の日に筋肉痛などで悩まされることがありますが、これはあまりおすすめできません。
何事も腹八分目ではありませんが、あまり頑張りすぎないことも大切です。
厚生労働省発表「健康づくりのための運動所要量策定検討委員会報告」がまとめた目安を記しておきますので、これを参考にして、自分の体調にあわせて運動量を決めてみてください。

次にダイエットに関してですが、これも病気の治癒や体質改善と同様に、即効性を求めてはいけません。
継続することにより、徐々に効果が現れると思われます。
というのも、ラジオ体操は想像以上にカロリーを消費します。
仮にラジオ体操を15分行ったとし、「主な運動の消費カロリー量」(四訂・日本食品標準成分表より作成)をみると、速いペースのウォーキングと同じ消費カロリーなのです。つまり時間をかけて、じっくりと取り組めば、ほかの運動と遜色なくカロリーを消費できます。